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      プレス リリース
      2024年12月13日

      IQ(知能指数)をもつクルマ:コンチネンタル、革新的な意思疎通テクノロジーを備えたデモカーを発表

      • コンチネンタル、ラスベガスのCESでインテリジェントデモカーを展示
      • デモ車の生体認証キーはヒトと車両間の革新的なインタラクションを実現
      • デモ車は接近する人を認識し、彼らの意図を解釈
      • AIとセンサー技術の融合による技術飛躍

      こちらは現地時間2024年12月13日にドイツ・フランクフルトで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。

      コンチネンタルは、2025年1月7日にラスベガスで開会するコンシューマー・エレクトロニクス見本市CESで、モビリティの近未来についての展望を提供します。車両とドライバー間のインタラクション(交流)のための技術革新を、特別に準備したデモカー「インテリジェント・ビークル・エクスペリエンス・カー」で紹介します。今後3年から5年の間の量産化を視野に入れたさまざまなソリューションを集約したこのデモカーは、ヒトと車両間の車外のコミュニケーション、とりわけ、生体認証を使用した直感的でタッチフリーのアクセスに焦点を当てています。これは、ユーザーが乗車する前から、車両側がユーザーを認識し、顔や動きの特性を解釈して、車両を開閉したり、スーパーマーケットの駐車場でテールゲートを積極的に開けたりするなどのアクションを導き出すことを意味します。さらに、車両使用を許可されておらず、犯罪の意図を持って車両に近づく可能性のある人物の特定も可能です。この場合、ドアはロックされたままで、警告を発します。

      このデモカーは、ソフトウェア定義車両を形にしたものであり、ソフトウェアにより形作られ、管理される自動車、そして同時に次世代車両に向けた生体認証の時代の到来を告げるものだと言えるでしょう。「バイオメトリクスは、明日のモビリティに全く新しい地平を切り開きます。」このように説明するのは、コンチネンタルの研究・先行開発部長、クラウディオ・ロンゴ(Dr.  Claudio Longo)です。車室内の人と機械の意思疎通はポジティブなユーザー体験を考えるうえで、非常に重要です。将来的には、車両はドアが開く前にユーザーと対話するようになるでしょう。ユーザーの意図や動き、表情を解釈できるようになります。アーキテクチャー・ネットワークソリューションズ事業部長のジャン=フランソワ・タラビア(Jean-François Tarabbia)にとって直感的な車両アクセスは非常に意味あるもので、「自動車は携帯電話のようなスマートデバイスになる方向へと向かっており、生体認証技術を使用することで、ユーザー体験が新たなレベルのセキュリティと快適性に到達するでしょう」このように述べます。

      コンチネンタルは、大手自動車メーカー向けにスマートデバイスベースのアクセスソリューションを提供しており、この分野におけるリーディングカンパニーの1社となりました。CESで披露するデモカーに搭載されたイノベーションは、近未来に何が可能になるのかを示しています。

      生体認証技術: ヒトと車両間のパーソナライズされたインタラクション

      自動車は、ソフトウェア定義型車両へと急速に進化しており、多くの機能がソフトウェアベースになっています。機能性、新技術、革新的なアシスタンスシステムの増加が人々を不快にさせないようにするためには、乗員の健康、快適さ、そして安全性などの観点からポジティブなユーザー体験を考えること、つまり車両との間に調和がとれ、均質で、何よりも直感的なインタラクションが不可欠です。

      HMI (ヒューマン・マシン・インターフェース) – この略語は、今日と明日のモビリティコンセプトの成功にとって非常に重要です。HMIは、ユーザーと車両間の直感的なインタラクションの鍵となります。ユーザー体験は、車両に近づいたときに始まり、乗り込む前からサポートされていることを実感できます。音声と視覚によるフィードバックをするエクステリアHMIは、車両状態を確認し、車両とユーザーが連携していることを管理するために不可欠です。

      コンチネンタルが紹介するインテリジェントビークルは、ヒトと車両間のこの最初の重要な接触に焦点を当てています。その実現には、多くのスマートフォンアプリで使用されている顔認識でおなじみの生体認証などの利点を利用しています。将来的にインテリジェントなインタラクションシステムが成功するためには、顧客が他の文脈からの特定のユーザー体験にすでに慣れていること、そして自動車などのプレミアム製品にそのような便利なソリューションを期待することが重要です。このインテリジェントビークルは、前世代のスマートフォンよりもさらに進んでおり、ユーザーの意図を予測し、文脈を理解し、インタラクションをパーソナライズします。

      車両とユーザーの関係の文脈内で、生体認証に基づく幅広い機能が可能となりました。コンチネンタルのデモカーが提供するのは次の機能です。接近検知 (接近する人を検知する)、ユーザー識別 (顔認識により許可された人を識別する)、意図認識 (ドア付近の手の動きを解釈するなどして接近する人の意図を認識する)、直感的なトランクアクセス(許可された人がテールゲートの方向をある一定時間、一定視すると自動的にトランクが開く) 。イノベーション第1世代では、リアバンパーの方向へのわずかなキックによって、オープニングインパルスがトリガーされます。 

      人工知能が新世代の自動車を支える

      これらの機能実現ために、コンチネンタルは、さまざまな車両アプリケーション向けに既に搭載している人工知能アルゴリズムと車両センサーを組み合わせています。例えば、コンチネンタルのスマートデバイスベースのアクセスシステムであるCoSmA 360度カメラは、駐車機能を可能にするとともに、実績のある超広帯域レーダーセンサーとの併用で、人物検知・識別ができます。 

      CESで発表するデモカーは、ユーザーの新たな要求と期待に応えるためにコンチネンタルが継続的に開発する実用的なテクノロジーを紹介するものですが、いくつかのテクノロジーはすでに実証済みのものです。個人データ保護やエネルギー消費の最適な管理など、バッテリーの消耗を防ぐための特定課題にも対処します。クラウドへのセキュアな接続により、自動車のライフサイクル全体にわたって、新しいインテリジェントな機能をワイヤレスに「OTA (Over-The-Air)」で車両に統合することが可能になります。

      コンチネンタルCES 2025出展概要

      コンチネンタルは、1月7日(火)から1月10日(金)まで、ラスベガス・コンベンションセンター、屋外テンジエリア・セントラルプラザのプライベートブースにて最新技術を紹介します。テクノロジーカンパニーは、「道路からクラウドまで」モビリティ向けのイノベーションである多数のソリューションを提供しています。事前登録制のメディアイベントを1月7日に予定しています。

      利用可能なドキュメント